チャネリングの是非
解脱、本当の自己との合一、真理を求める修行者にとって、チャネリングは魅力的なものではあるが、あまりお勧めしないのが私の見解となる。
なぜなら、つながる多くが低級霊だから。
たとえばよくある現世利益の質問に対して答えるのは、ほとんど動物霊などの低級霊。
当たり前である。
高級霊は、物質的ものが幻想だと見抜いている。
輪廻から引き揚げたいという菩薩の願いを持ちながら、そこに留めておく事になる願いに反応することはない。
本当の霊との違いを語ることは難しいが、私の経験からいうと、本当の霊は内側から語る。
自分よりも自分の中、ハートの深い部分から、疑いようもない威厳と、聞く者を安らがせる声でハッキリと語る。
対してその辺の霊は、頭を通して語るように思われる。
個人的な波長と重なった想念が、引き下ろされるのではないかと感じる。
まあその辺の霊といっても、人間よりは高度な霊体であることも多く、我々に役立つことを愛をもって語りかけてくる存在もいる。
しかしどうせなら、高級霊と繋がるべきと思うが、いかがだろうか。
ただ高級霊といえど、我々の自我が反発することは避けられない。
私も"彼"の声を聴くことはおろか、自分の中に自分よりも自分である存在がいることが、最初は怖いと感じた。
自分が侵略されるような感覚さえあった。
しかし、彼は真我そのものなのだ。
逆に普段私が自分と勘違いしている自我こそが侵略者であり、異邦人なのだ。
みなさんにも、是非この観点から一度、チャネリングの是非について考えてもらいたい。